大福は順調に回復し、ICUからも外れ、いわゆる一般病棟への移動となった(酸素供給装置を外すだけではあるが)。
食欲についても、当初は大好物のカニカマを少し食べる程度だったが、いつものキャットフードを食べるまでになっていた。
臓器がおさまっているであろうお腹はパンパンであるが、成長につれ順応していくという。
懸念された肺水腫も起こらず、このままいけば退院も予定通り数日後に可能とのこと。
大福が入院している間、院長から術中の説明を受ける機会があった。
それはそれは詳しく説明していただき、動画でも術中の様子を確認できた。
一度も臓器が収まったことのない腹腔内はとても小さく、そこに胸から取り出した臓器を無理やり押し込める。
臓器のすし詰めだ。
懸念された臓器の癒着は、対応できる範囲であった様だ。
縫合する際も、臓器で張り裂けんばかりのお腹を、プレートで押さえながらの作業であった。
小さなお腹を器用に縫い付ける院長。
失礼ながらも、これがプロの成せる業なのであろう。
そして、ここにきてまったく気にも留めなかった重大な事実に気付いた!
「手術費用」である。
手術前にざっとした額を聞かされた記憶はあるが、それどころではなかったらしい。
もちろん、動物なので保険は効かない。
今はペット保険も手厚くなっているが、突然のことなのでそれも入っていない。
手術費用、入院費、薬代、etc・・・
不安を覚えつつも、金額が気になるぐらい大福が元気になってきていると思うと、
ただただ、嬉しい。
支払いは後日、準備をしておこう!
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