大福は大病を患っているのにも関わらず、スクスクと育つ。
過度な運動をさせぬようにし、成長面にも気を使った。
通常の2倍ほどもするキャットフードを選んだ。
一緒に寝るときは、自分の腕を枕にする。
普通にしていると苦しいため、頭を上に上に持ってこようとしているのであろう。
落ち着いているときは、横向きには決してならず、スフィンクスのような独特の仕草をする。
胸部にたまった臓器が腹部へ流れるため、楽なのであろうか。
歩き方も、通常の猫のようにスマートに歩かず、ブルドッグのようにガニマタで歩く。
何も知らなければ可愛らしいが、事実を知っている以上、つらい。
大福自身は苦しいなどという感覚はないのかもしれない。
恐らく、生まれた時からこの状態なため、普通なのであろう。
いや、これも状況からの仮定であるから、本当はつらいかもしれない。
聞きたいことが山ほどあるが、猫語は話せない。
手術すべきか、手術せずにこのままでいるか。
いまだ答えが出せぬまま日は過ぎていく。
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